雷鳥沢はまだテント3張。
浄土川はまだ雪が残っていてもちろん橋はない。
スノーブリッジになっているところを恐る恐る渡る。
剣御前までひたすら登り。
アイゼンを履くほどでもないけど、あった方がストレス溜まらず
ちゃっちゃか歩けたかもしれない。
剣沢でテント張るだけなので、ゆっくりのんびり、休憩しながら歩いていく。
雪がとけたところから、可憐なお花がたくさん咲き始め
写真を撮るために足がとまる。
ハウサンイチゲ
チングルマ
タカネヤハズハハコ
そして人懐っこい鳥。剣沢のテン場でもテントの周りをうろちょろしてた。
剣御前について休憩していたら黒い雲がやってきて雨もぱらぱらと。
本降りにはならなさそうだけど、テン場へと急ぐ。
ここもたっぷり残雪。
小屋の営業は7月1日(月)から。人もいないので
診療所の前にテントを張らせてもらった。
するとザザーッと雨が降り出し、間一髪。
診療所の軒先にグランドシートをタープのようにはって
チーズとハム、ワインでまったりしていたら雨も止み、すっきりした青空に。
剱岳がこんなにかっこよく見える素晴らしいテン場♪
夜は満天の星空も眺めることができた。
真夜中、テントのすぐそばを「ゲーーーコ ゲーーーコ」と雷鳥が
鳴きながら歩いていた・・・
そして快晴の翌朝。いよいよ剱岳にアタック。
テントは張ったまま。
5:00発予定が、いろいろ準備をしていたら5:30近くに・・・
まずは剣山荘を目指す。ここはトラバース気味に歩くので
最初からアイゼンをはいて歩く。ほんとに登頂できるのか、、、と緊張しながらも
みなさんに迷惑をかけてはいけないと言い聞かせ、歩く。
剣山荘の裏もがっつり雪。トラバースしながら登っていく。
稜線にでたらアイゼンをはずす。登りで使ったのはここまでだった。
鎖場も岩場も下りだと一気に遅くなる私・・・
まだまだ雪もあり鎖場は雪の下という箇所もあった。
いい天気。周りは雲がでてきたけど、なぜか剱岳だけは
ピーカン!ついてる♪
岩場の連続で、前の週に八丁峠から両神山へ岩場・鎖場慣れしにいっといて
よかったと心底思った。
カニのタテバイ手前の道も雪。
カニのタテバイは、「練習にもなるから」とSさんがロープを出してくれて
万が一のことがあっても大丈夫という安心感の中、登っていく。
これは上から見たカニのタテバイ。
山頂到着のタイムリミットは10:30に設定、
なんとかいいペースで歩いていく。
稜線からは最高の景色。苦手な鎖場も終わって足取り軽くなる私。
そして9:30過ぎ 山頂着!
山頂はなぜかたくさんの看板。祠があると思っていたのになくなっていた。
少し休憩してお菓子など食べて腹ごしらえ。
下りも時間かかりそうなので10:00に下り始める。
来た道を戻る予定が、平蔵谷を下るか!と急遽変更。
ここの斜面 こわかった。。。ほんと私は下り斜面が苦手・・・
ショートロープでつないでもらい下っていく。
ここでだいぶタイムロスをしてしまった。
ほんとは一気に下って時間短縮のはずが・・・申し訳ないことをしてしまった。
そして最後は剣沢の登り。ゆるやかな斜面だが、ゆっくりゆっくり登っていく。
「休憩したらダメ!」というルールを自分に課してテン場目指して一歩一歩進む。
テン場に着いた時間をみると、、、室堂最終 間に合わないかも?という時刻の13:30。
結局テン場を出たのは14:30で扇沢に下りれなければ、立山側におりて、電車やタクシーを
使って扇沢まで車を取りにいかなければならない!
1時間弱で剣御前、そしてそこからは猛スピードで下り、雪の斜面は尻セード!
途中でガスった時に雷鳥が目の前をてくてく歩いていて一応カメラにおさめた。
もう雷鳥沢から室堂までは自分との闘い。
ここまで自分を追い込んだことがあるだろうか・・・自分に負けてはならないと
力を振り絞って歩き続け、剣沢から室堂までCT3時間20分のところ、2時間20分で
歩いた!!!扇沢行、最終便の10分前に到着してなんとか帰ることができた。
とってもとっても充実した山行だった。
同行者のみなさんにはとても時間をかけてしまったけど
まさか自分がこの時期に剱岳に登ることができるとは思ってもいなかった。
本当にありがとうございました。そして晴れてくれたことにも感謝♪
これで百名山61座目。
*S夫妻からいただいた写真も使わせていただきました。
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